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第48回 『教える側』から『教わる側』へ
〜 授業の再点検の絶好の機会! 京都府 高等学校 吉田 岳史 先生
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今回ご登場いただくのは、
吉田岳史(よしだ たけし)先生です。
ベテランの風情漂う(!)吉田先生は、日本と英国の大学院で英語教授法を学び、
さらに、APETでも学ばれ、授業に生かされています。
「研修を通じて、自分に自信をつけるんです」と語る先生に、
最近の様子、お考えになっていることを伺いしました。
英語教員として、明るく楽しく学び続けるコツが満載ですよ!
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| (大塚) |
吉田先生の学校は、京都の大徳寺のお近くだとか?
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| (吉田) |
はい、西隣になりますが、昔は境内だったそうです。
すぐ近くには金閣寺もあるので、観光シーズンには、
地図を手にした外国人に声をかけられることもあるんですよ。
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| (大塚) |
学校の様子を教えていただけますか? |
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| (吉田) |
そうですね、私が勤める京都市立紫野高等学校は
全校生徒約1200人の公立高校です。
大きな特徴は、個人の個性を尊重する自由な校風ですね。
そのひとつとして、「自由服」が挙げられます。
と言っても、生徒たちは特に華美な服装になるわけでもなく、
それぞれに自分らしさを表現しています。
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| (大塚) |
英語を中心に学ぶ学科があるそうですが? |
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| (吉田) |
はい、生徒の進路や適性に合わせて
基礎・基本重視の1類、発展的学習をする2類、
個性伸張コースとして、3類英文系(サイエンス/グローバル)の、
3つの類型があります。
特に英語教育、国際理解教育には力を入れていて、
2003年度から3年間文部科学省からセルハイ指定を受けました。
オーストラリアに姉妹校があり、
隔年で生徒がお互いの高校を訪問し合います。
3つの類型があります。
また、外務省プログラム等を利用して、英語圏だけでなく、
アジアやヨーロッパ地域からの留学生も積極的に受け入れているんですよ。
3類英文系は専門学科ではなく、普通科ですが、
全員がiPODを購入し、教科書の本文やニュース英語をダウンロードして
リスニングや音読の練習をしています。
目指す英語力としては、2年生の間に
英検2級レベルの実践的な英語力を目標にしています。
昨年度は、3年生6名が準1級に合格しました。
私自身は、1年生38名のクラス担任と英語科主任を兼任しています。
昨年度までは、国際交流部主任として6年間、
留学生の派遣や受け入れ業務、校内英語スピーチコンテストや
海外研修旅行の企画、運営をしてきました。
毎年3月に実施するオーストラリアでの3週間の語学研修も、
引率教員として参加してきたんですよ。
ちなみに、クラブ活動はアメリカンフットボールのチアリーダー担当です。
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| (大塚) |
吉田先生がICCを知ったきっかけは? |
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| (吉田) |
大阪での、千田潤一先生の講演会に参加したのがきっかけです。
職員室の掲示板に、TOEICの受験情報ポスターに、大阪のホテルで、
英語上達の秘訣が無料で学べるという案内があったんです。
給料前に「無料」というありがたい配慮(笑)、
さらにホテルという、日常生活とは異質の空間に行けるという
気分転換的な動機もあって、参加しました。
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| (大塚) |
参加されて、いかがでしたか? |
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| (吉田) |
もちろん気分転換にもなりましたが、
「社会が必要としている英語力」という視点からの説明と、豊富な資料、
わかりやすく具体的なトレーニング法の紹介はとても参考になり、
自分のこれからの英語指導の方針のようなものが
見えてきたような気分でした。
帰りの電車の中では、満員電車の中、
「今度はあれをやってみよう。あそこはこう変えてみよう」などと、
けっこう興奮してぶつぶつとつぶやきながら
指導案をノートにメモ書きしていたのを、今でもよく覚えています。
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| (大塚) |
先生は、イギリスの大学で英語教授法を学び、
さらに日本の大学院で言語習得理論や海外の英語教授法を学ばれ、
TESOL Certificateも取得されていらっしゃいますよね。
吉田先生が、APETで学ぼうと思われたのは、なぜなんでしょう?
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| (吉田) |
そうですね、ひとことでいうと、
「もっと実践的で具体的な指導法を学びたい」と思ったから、ですね。
自分の英語授業の引き出しは豊かにはなったけれど、
今の職場で、日本の高校生に、彼らの現状や
社会のニーズに合った指導法を自分が展開するために参考となる
もっと実践的で、具体的な指導法を
やっているところはないかと探していました。
そんな時、千田先生の講演会で
「英語はトレーニングだ」というキャッチーな響きに誘われ、
講演会で体験したトレーニングや理論をもっと詳しく知りたくて、
APETに参加してみることにしました。
まずは、教えている側から教わる側に立場を変えることで、
自分の普段の授業をふりかえり、再点検する絶好の機会となりましたね。
「あー、自分のやっていることも、案外悪くないなー」と安心できたり、
その一方で「このあたりは、まったくやっていなかったなー」と、
マンネリ化していた自分に新しい風を取り入れるきっかけを与えてくれます。
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| (大塚) |
実は、APETは「授業者の視点」、「学習者の視点」のふたつを
行ったり来たりきたりできるように、戦略的に構成しているんですよ。
より良い授業を行うためには、
「授業者の視点」だけでは、不十分なんですよね。
授業を受けたときに学習者がどういう印象を持つのか、
どんなときにどんなことを感じるのか、
意識して「知る」機会を持つことって、大事ですよね。 |
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| (吉田) |
なるほど、確かに研修のスタイルが、そういう構成になっていますよね。
まず、講師が先生役、受講者が生徒役となり、レッスンを受け、
そのやり方が学習者の立場からしても「確かに有効だ」と実体験するのって、
やっぱりいいですよ。
「これはよい」と思えるので、
このテクニックを学びたい、使えるようになりたいという気持ちが倍増します。
それから、APETに参加していて、受講者の立場や気持ちを
よく汲み取っていただけているな・・・、と思いました。
例えば、模擬授業の発表の時も、グループに分かれて少人数で行うので
少し安心して取り組むことができますよね。
冷や汗かきかき模擬授業をやり終えたあとの講評やアドバイスも、
あえて、奈落のそこに突き落とされるようなことは言わないで(笑)、
具体的に特に良かった点を褒めるという形式ですよね。
実は小心者の私には、それがとてもとてもありがたく(笑)、
研修を通じて、自分に自信をつけることができていると思います。
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| (大塚) |
すみません、ひとこと異議を唱えたいと思うのですが、
吉田先生は、小心者ではないと思います(笑)。
それはともかく、先生という職業は、
常に生徒さんの前に立つお仕事ですよね。
そう考えると、どんなに経験年数が長くなっても、
自信をつける機会を持つことは、やはり大切だと私も思いますね。
先日、チラッとお聞きして驚いたんですが、
アメリカの大学でミュージカルを学ばれていたとか・・・。 |
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| (吉田) |
はい。日本の大学を2年間ほど休学して、
University of Utah(米国)でミュージカルを専攻していました。
歌やダンスのレッスン、演劇の歴史を学びました。
大学の劇場で、年2回、ニューヨークから演出家と主役スターを招いた
ブロードウェイミュージカル公演があったんです。
私はオーディションを受け
「アンサンブルダンサー」と「オフ・ステージ・シンガー」に合格し、
"A Chorus Line"、"Kiss me Kate" といった作品に、
日本では全くの無名の私がプロの役者さん達の中に混じって
共演させてもらうことができました。
まさに、アメリカンドリームを実体験させてもらった気分でした。
とにかく誰にでもチャンスをくれるシステムなので、
きびしい競争はあるけれど「努力とチャンスで、人生を変えることができる」
と感じました。
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| (大塚) |
うーん、普段の吉田先生を拝見していて、
妙に「肝が据わった」雰囲気を感じていたのですが、
その理由が分かったような気がします。
ひとつお聞きしたいのですが、
ミュージカルを学ばれたご経験が、英語の授業で生きていることって
ありますでしょうか? |
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| (吉田) |
ミュージカルでは、基本ができていると、応用が利きます。
基本なしに応用はできません。
どんなに上級の人でもクラッシックバレーのバーレッスンは
日々欠かさないし、ボイストレーニングもしっかりやっている。
基本があると、どんな振り付け師の要求にも対応しやすいんです。
英語でいうと、文法や、連語、決まり表現にあたりますね。
それから、高いお金を払って見に来てくださるお客様の
期待を裏切らない演技をするために、
最高の自分を作り上げる努力をすることを大切にしています。
そのためには、期限がある中で、いかに効率よく学び、
覚え、自分のものにし、人を感動させられるレベルにまで自分を仕上げる。
そして、本番では、毎回最高の演技をやりきる。
これは、英語の授業でも言えることだな、と思います。
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| (大塚) |
うーん、納得ですね。 |
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| (吉田) |
さらに、演出家や振り付け師は、
役者の才能を最大に引き出そうとしますし、役者もそれに応えようとします。
全員が「いい舞台を創る」という共通の目標に向かっているからです。
演出家や振り付け師を教師に、役者を生徒に置き換えてみて
日本の英語教育を見るとどうでしょうか?
目標は、学習指導要領でも「実践的コミュニケーション」となっていますが、
その目標が共有されているか振り返ると、ちょっと疑問が残ります。
実際は大学入試問題に照準を合わせた授業が多いと思いますし、
難関大学の入試問題は、日本語でも普段高校生が読まないような題材が
試験問題になっていたりします。
学ぶ目標が十分共有しきれない状況は、
教える側も、やはりジレンマがありますね。
「実践的コミュニケーション」という目標を考えると、
教わる側にも、英語を日常的に使う必要のない環境にいるわけですから、
努力(トレーニング)なしに手を抜いて自然に身に付くようなことは無いと
もっと自覚させなくては、と思いますね。
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| (大塚) |
先生は、APET9講座のうち、8講座を修了されました。
APETの印象は? |
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| (吉田) |
どの講師の方も、ユーモアを交えたトークが見事だな、と感じました。
2日間で10時間と長時間の研修でしたが、
楽しく時間を過ごすことができましたね。
ちょっとしたことなのですが、人をひきつける話し方から学ぶことが多いです。
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| (大塚) |
あ、それ分かります。授業を進めるときに、
ちょっとしたユーモアや声掛け、意外と大切ですよね。
先生が意識して実施されてる「ちょっとした工夫」って、
他にどんなことがありますか? |
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| (吉田) |
授業で何か生徒にタスクを導入する際、やり方を説明するだけでなく、
私自身が、モデルをしっかりと見せることを意識してますね。
また、ペアワークなどで、タスク開始前の役割確認も
以前よりも意識的に、丁寧にするようになりました。
生徒たちがスムーズにタスクを実施できるようになりましたね。
これも、APETで講師の方々のやり方を見て学んだことだと思います。
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| (大塚) |
トレーニングは、授業でどのように取り入れていらっしゃいますか? |
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| (吉田) |
そうですね、私は去年からAPETに参加させてもらっていて、
トレーニング指導法はだんだんつかめてきましたが、
自分の授業のどの部分にどう組み込むか試行錯誤をしている段階で、
日々、実験中といったところです。
APETで学んでからは、これまでより自信をもって
「訳先渡し」ができるようになりました。
授業では、和訳ができるようになることよりも、
サイト・トランスレーション等で和訳の助けを借りながら、
最終的に英文がスラスラと口からでてくることを目標にしています。
生徒には、「英語の時間なのだから、英語をどんどんと覚えよう」と伝えています。
それでも和訳を気にする生徒や先生もいらっしゃいますので、
キーセンテンスやそのレッスンの重要文法事項が含まれている英文は、
「日→英」「英→日」、どちらでもスラスラと口頭で言えるように
指導を工夫していますね。
そうやってトレーニングした英文を使って「英借文」をすれば、
究極の目的である、メッセージの受け手・送り手としてやりとりをする
疑似体験ができると思います。
それから、APETで学んだ様々な音読指導、
ばっちり取り入れています。
その結果、ペアワークと音読の時間が劇的に増えました。
スラッシュ・リーディング、サイト・トランスレーション、
シャドーイングなどを導入して、
日本語と英文の意味を擦り合わる作業を入れてから、
徐々に日本語を無くして、英語回路を作るやり方を採用しています。
今では、最後の仕上げとして、LL教室でシャドーイング録音をして、
セルフチェックをさせています。
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| (大塚) |
授業に、着々と取り入れてらっしゃるんですね。 |
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| (吉田) |
私が思うAPETの最大の特徴は、
授業が終わった後、レッスン前と比較して
「何が」「どう」「できる」ようになったのかを、
生徒自身が具体的に体感できるしくみがあるということです。
この日々のレッスンごとに学習者に実感させる「成果」が、
教員への信頼や授業の楽しさに結びつき、
学習の動機付けが促進されるのだなぁと思いました。
「学習者に成果を実感させる授業」といっても、すぐにはピンときませんが、
受講者がまず生徒役となってレッスンを体験できるという流れがあるから
納得しやすかったですね。
ただ、自分の授業を振り返ってみると、
今まで、1レッスン毎に、そのレッスンの成果を
全員で確かめるということをしていなかったように思います。
先日、リスニングの授業で、それを試したんです。
レッスン本文内容を確認して、音読をしたあと、
「速音読」をペアで競争して2回行いました。
最後に本文のCDを文字なしで聞かせたことろ、
聞いている最中から、生徒の顔がニヤニヤしだし、聞き終わったら、
「やばーい!」という、高校生用語(?)が連呼されたのです。
事前に自分がカミカミでも速音読のデモをやり、
1回各自でやらせたあと、ペアを組ませ、早く読めた人が消しゴムを取るという
ゲーム形式もよかったのかと思いました。
APETで学んだことがすんなり使えて、とても嬉しかったです。
特にうれしかったのは、活動に生徒が参加してくれていたことと、
生徒のニヤニヤする顔や、ゆっくりに聞こえて驚いている生徒の表情を
見ることができたことです。
自分が”魔法使い”扱いされたのも、悪い気分ではなかったですよ。
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| (大塚) |
先生は、ご自身の英語力アップにも励まれていらっしゃいますよね。
ご自身の英語学習とミュージカルにも関係はありますか? |
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| (吉田) |
はい、大いにありますね。
ダンスのオーディションで受かるためには、
短時間で振り付け師のダンスをマスターしなければ、落とされてしまいます。
運よく選ばれても、本番までに、新しい歌や台詞、振り付けを
約1ヶ月でプロのレベルにまで仕上げないといけません。
「できない」なんて、誰も言いません。
できるように、なってみせるのです。
たぶん無理、と思えるようなことでも、気持ちが”超本気レベル”に達すると、
自分が普段使っていない部分の能力が覚醒し、後で振り返ってみると、
「よく短期間であれだけ消化できたものだ」と自分に驚くことがあります。
後で分析すると、やはり、集中して何回も繰り返し覚え、
失敗と修正の中からだんだんと形になっていくようです。
形ができたら、次はそれが完全に自分の演技になるまで
磨きをかけていきます。
演出家や振り付け師の指摘も、常に的確です。
相手にわかりやすい例を出して役者が求められているものを
イメージしやすくするテクニックや、
間違った音程を出した場合、その音だけ再生するのでなく、
その直前の音から続けてやり直し、壊れたロボットのように、
そのフレーズだけを正確に確実に出せるまで
何度も繰り返して体にしみ込ませた後、
再び頭からやりなおすという合唱の指導法も、音読指導等に生かしています。
英語も「どうしても身につけたい!」というボルテージを上げることができれば、
相当の量の英文を覚えることができるでしょう。
単語帳オンリーではつまらないので、映画の台詞やドラマなんかを
演じてみるのもいいかもしれませんね。
僕は、好きなミュージカルの歌を、その役になりきって感情を込めて歌って
しばしば「自己陶酔トランス状態」に、なっています(笑)。
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| (大塚) |
うーん、ちょっと怖いですが、その場面、覗いて見たい気がします・・・(笑)。
吉田先生の、今後の目標を教えてください。 |
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| (吉田) |
まず、自分の英語力ということで考えると、
この12月に京都市の英語教諭全員に
TOEFL ITPの受験が課されますので、
630点突破を目指して、問題集を少しずつやりはじめています。
長期的な目標としては、通訳ガイドの資格に挑戦したいですね。
英語をコミュニケーションの道具と教える者として、
自分が話せる話題を増やしたいですし・・・。
日本の地理、歴史文化について幅広い知識が問われ、
しかも英語で説明することになりますので、
自分にはかなりハードルが高いと思います。
でも、英検1級取得者には英語試験免除と聞きましたので、
時間をかけて、ライフワークとして勉強を続けて生きたいと考えています。
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| (大塚) |
京都にお住まいですので、実際に役立てられそうですね。
授業、という視点では、いかがでしょうか? |
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| (吉田) |
そうですね。今は、英語を週3時間(教科書2・文法1)でこなしているので、
教科書本文や基本構文を定着させるところで授業時間が終わってしまい、
生徒のより自由なコミュニケーションための時間がとれていないので、
今後は、生徒がメッセージの送り手や受け手となるような体験ができる場面を
工夫して提供していきたいですね。
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| (大塚) |
最後に、全国の先生方へメッセージをお願いします。 |
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| (吉田) |
英会話学校や旅行専門学校の講師暦を入れると、
もう英語教育に20年近く携わってきたことになります。
しかし「うまく教えられているか」に関しては、終わりなき修行だと思います。
まさに、“Teaching is learning."です。
生徒の言葉や態度にしばしば深く傷つくことはあっても、
その体験から学ぶことは多いですし、
生徒とのふれあいによって、先生も鍛えられ、
徐々に「先生らしく」なっていくとも言えるでしょう。
目の前にいる生徒達が、学校を卒業した後も、
「自立した学習者」や「問題解決能力」を備えた人物でいるために、
私達英語教師はどんなことができるかを考えていきたいですね。
まずは、私達教員側が、英語学習者の先輩として
「自ら学ぶ姿勢」を見せ、
「英語学習を通して得られた体験」や
「今だから話せる失敗談とそこから学んだこと」を語り、
勉強することもまんざら無意味なことばかりでなさそうだと
生徒に感じ取ってもらう必要があると思います。
私が高校時代使っていた英語長文問題集に、
「教育」というテーマがあったんです。
詳細は忘れましたが、
「学校は、将来いろんなことを学んでいくための学び方を学ぶ場所である。」
「教育とは、学校で学んだいろんなことを忘れてしまった後に
まだ残っているものである。」という内容でした。
この2つめの「教育とは...。」について、
みなさんの心(記憶)には何が残っていますか?
また、みなさんの生徒には、何を残したいですか?
この部分について、先生方がそれぞれの信念をしっかりと押さえておけば、
時代の変化や風潮に対応しつつも、
ふりまわされない授業が展開できるのではないでしょうか。
どんなに歳をとっても、英語入門期にワクワクしていた自分や、
思うように英語が伸びなかった時期が自分にもあったことを忘れないで、
生徒と共に英語を学び続けていきましょう。
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| (大塚) |
吉田先生、ありがとうございました。 |
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