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[ インタビュアー ]
大塚千春先生
  英語トレーニングで授業改善を進める先生方に、APETで講師を担当する大塚千春先生がインタビューしました。

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第43回 こども達と一緒に、いい授業をつくる
      大阪府 大阪学芸高等学校  出口 未郁先生
今回ご登場いただくのは、
出口 未郁 (でぐち・みか)先生です。

東京・赤坂見附で行われるAPETには、
全国各地から、熱心な先生方が集います。
 
出口先生もそんな先生のお一人で、
長期休暇のたびに、大阪から参加され、
講座中の目の輝きが、とても印象的な先生です。
 
出口先生に、普段の授業の様子や
APETで学ばれていることを、詳しくお聞きしました。

先生のご経験に基づいた言葉は力強く、
勇気が湧いてきます。
最後まで、じっくりとお読みくださいね。

       
(大塚)
出口先生が現在勤務されている学校は、
どんな学校ですか?
   
(出口)
100年以上の歴史を持つ、男女共学の私立高校です。
以前は、商業高校(男子校)だったのですが、
現在は中堅進学校として国公立進学クラスもできるほど、
レベルアップしています。

中学校の時の成績が平均より少し上くらいの生徒が多く、
比較的「のほほん」とした雰囲気の学校です。

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(大塚)
初めての勤務先が、今の学校だったんですか?

   
(出口)
はい、英語教員としては、そうです。
ただ、今日に至るまで、経緯がありまして・・・。

まず、学生時代には京都の大学を1年で中退し、
心理学を学ぶことを目的として、翌年別の大学に入学しました。

そこで社会心理学を学ぶのと並行して、
民間のカウンセラー養成スクールに通い、
心理カウンセラーを目指していました。

ところが、家庭の事情で大学院進学を断念し、
安定した職業に就くために、公務員に。

けれどお役所仕事がどうしても好きになれず、
その年の12月に退職しました。

やはり人と接する仕事がしたいと、高校の英語教員を目指し、
大学の通信課程で教員免許を取得。
現在の勤務校に採用され、今に至っています。

いろいろありましたが、そうした紆余曲折が、
生徒たちの進路指導にも役立っているように思います。

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(大塚)
なるほど。そういったバックグランドをお持ちだったんですね。

出口先生がAPETに初めて参加されたのは、
確か、2006年の冬でしたよね。
どんなきっかけで、APETに参加されたのでしょうか?

   
(出口)
そうですね、昨年は英語を教えるようになって、
ちょうど10年目でした。

「わかりやすく」教えることはある程度できるようになったものの、
「生徒自身の力をつける」にはどうすればいいのか悩み、
指導法の本を読んだり、様々な研修会に出たのですが、
どうもしっくりこなくて…。

そんなときに、たまたま英語科で回覧されていた
APETの青いチラシが目にとまりました。

千田潤一先生のお名前は存じ上げていたので、
ここなら安心(?!)と申し込ませて頂きました。

求めていた時に求めていたものに出会えたことを、
本当に感謝しています。

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(大塚)
初めての参加されたAPETは、
いかがでしたか?
   
(出口)
講義の内容はまさに「目からウロコ」!
「そう、そう、それが聞きたかった!」ということばかりで、
すべてに「納得」できました。

スケジュール配分から、進め方、受講者への対応など、
すべてプロフェッショナル!

最初の2日間が終わって、修了書を頂いた時、
感動で涙ぐんだのを覚えています。ホントの話です!!

以来すっかりハマってしまい、休みごとに参加させて頂いています。

モチベーションの高い先生方と濃密な時間を共有し、
講師の方々の温かい励ましに支えられて、毎回エネルギーを頂いています。
「授業が、そして人に教える仕事が、どれほど人を元気にするものか」を実感し、
自分の仕事により一層誇りを持てるようになりました。

   
(出口) それまでも、音読などは取り入れていたのですが、
昨年の冬に初参加させて頂いたあと、
早速3学期の「英語T」の授業をすべてAPET方式?に変えました。
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(大塚)
冬休み明け、すぐにですか?    
(出口)
はい。私が担当していたクラスは、他のクラスとは異なる、
単独カリキュラムでしたので、
他の先生と進度やすすめ方を合わせる必要もなく、
自由に授業を組み立てることが可能だったんです。
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(大塚)
具体的には、どのように進められたんですか?    
(出口)
まず、教科書本文を
”English Trainer”のサイト・トランスレーション形式の
プリントにしました。

できるだけ教員の説明を短く、
生徒の活動を多くすることを心掛けましたね。
1レッスンの1パートを2回の授業をかけて、生徒の活動を
20ほど組み合わせました。

英語の授業というより、ほとんど「体育」のノリですね。
「英語は体力!さあ、30秒でどこまで読めるか競争!
できるだけ遠くまで駆け抜けるんだ!」と叫んだりします(笑)。

45人というビッグサイズのクラスで、
ペアワークをさせるのも大変でしたが、生徒達は元気に音読し、
朝一番でも昼食後でも、寝る子もいませんでした。
(ペアなので、さぼれないのです!)

その結果、定期考査の平均点が
10点以上もアップしたではありませんか!!
生徒自身の活動が「力」になることを実感しました。

   
(出口)
効果と楽しさを実感して、
今年また担当した「英語T」では、生徒の成長段階に合わせて、
講義形式と活動を組み合わせた授業を4つのクラスで展開しています。

ちなみにあるクラスでは、4月の入学当初から今日まで
全国偏差値が着実に上がっており、通常は一番得点率が低くなる
長文読解問題で、全国平均よりも20点前後上回っています。

TOEIC Bridge も7月から12月にかけて8ポイントアップしました。

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(大塚)
「やればできる」授業を、実践されてきたんですね。    
(出口)
学校では、生徒による授業評価を行っています。
その結果も、変わってきましたね。

生徒の活動を増やすにつれ、
「意欲度」「関心度」「学力向上実感」も大幅にアップし、
生徒自身の満足度も上がったようで、本当に嬉しいです。

ただ一番の喜びはやはり、
授業時に生徒の「笑顔」や満足そうな様子が
多く見られるようになったことです。
「今日はWPM(一分間で読める単語の数)で新記録を出すぞ!」
「よし、勝負や!」と、元気な声が聞こえます。

生徒評価のコメントにも
「授業が楽しく、英語を頑張ろうと思えるようになった」
「本文を何回も読むことで内容が理解しやすい」
「英文を読むスピードが速くなった」などの
コメントが増えました。

「宿題(毎回課している英文速写や音読筆写)を
もうちょっと減らして!」という悲痛な叫びも
多数、寄せられていますが(笑)。

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(大塚)
なるほど。生徒さんの心の叫び、ですね(笑)。
出口先生の今後の目標は、何ですか?
   
(出口)
APETの研修を通して、
授業が、教師・生徒の双方に元気と自信を与えるものだと実感できましたので、
「学校」の内外で、そのことをお伝えできるような
活動ができないかと模索中です。

ただその前に、まずは自分自身の英語力をもっと上げ、
トレーニングの効果を体得したいと思っています。

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(大塚)
最後に、全国の英語教員の皆さんへ 
メッセージをお願いいたします。
   
(出口)
良い点ばかりを申し上げましたが、
実際にはうまくいかなかったこともたくさんありますし、
決して、生徒全員が満足しているわけではないと思います。

でも、生徒は、自分(生徒)の成長を願って努力している大人(教師)姿を、
寛大に受け止め、温かく見守ってくれるようです。

何かを変えたい、と思っておられる方は、
とにかく「実践」され、
たくさん失敗しながら、子ども達と一緒に
良い授業を作っていかれたらいいのではないかと思います。

かく言う私もまだまだ発展途上です。
APETなどでお会いする機会がありましたら、
是非アドバイスをお願いいたします。

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(大塚)
出口先生、ありがとうございました。    
       

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