[ インタビュアー ]
大塚千春先生
英語トレーニングで授業改善を進める先生方に、APETで講師を担当する大塚千春先生がインタビューしました。
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第40回 セミナーで学び、授業を磨く
〜 生徒に伝わる、先生の学び 三重県津市立久居中学校 深田 勝利先生
今回ご登場いただくのは、
三重県で中学校に勤務されている
深田勝利(ふかた・かつとし)先生です。
深田先生に初めてお目にかかったのは、3年前の夏でした。
当時、英語の先生として新たなスタートを切られた先生は、
長期休暇の度にセミナーで学ばれ、
その内容を授業に活かすことを継続されています。
深田先生の率直な言葉からは、
学び続ける先生に共通する前向きな姿勢が伝わってきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
(大塚)
まず、深田先生のプロフィールを教えていただけますか?
(深田)
はい、今年で新規採用3年目です。
採用されるまで、7年間臨時講師として学校で働いていました。
大学での専攻は「歴史」だったので、
最初に勤務した中学校では社会を教えていたんです。
その後高校で地理を担当しました。
再び中学校に戻って、今度は数学を3年間教え、
さらに高校で商業・情報処理を教えました。
でも、もともと英語が好きだったので、
思い切って中学英語で採用試験を受けました。
そして、合格し現在の学校に赴任して3年目になります。
(大塚)
そうだったのですか・・・。
英語を教えられる前に、いろんな経験をされてるんですね。
現在の勤務校は、どんな学校ですか?
(深田)
津市の南部に位置し、学校の近くには
多くの商業施設が立ち並んでいる環境です。
部活動が盛んに行われていて、
生徒たちは授業でも意欲的に取り組んでいます。
英語の授業では、ほとんどの生徒は元気に声を出して音読し、
手もたくさん挙がりますね。
(大塚)
深田先生と初めてお会いしたのは、
確か三重県の英語教員集中研修のことでしたよね。
(深田)
はい。新規採用1年目の時に、
三重県英語教員集中研修を受講しました。
その時に、ICCの先生方と初めて出会いました。
当時は、初めて英語を教えるという不安があったので、
集中研修で教えていただいた授業方法は
とても参考になりました。
先生方には、英語の授業方法だけでなく、
動機付けや達成感を持たせるなど授業をするための心構えなど
大切なことを教えてもらいました。
もっと学んで、自分自身の授業力をアップしたいと思い、
その年の夏休みに初めてAPETに参加しました。
(大塚)
今から3年前ですから、2005年のことでしたよね。
(深田)
ええ。部活動ではこの年、
全国大会が開催されとても忙しかったのですが、
無理やり時間を作って、参加したことを覚えています。
(大塚)
そうでした、APETからお帰りになるときに、
深田先生、「これから部活の全国大会です」と
おっしゃっていましたよね。
初めて参加されたAPETは、どんな印象でしたか?
(深田)
APETでは模擬授業があるということで、
2日間、ず〜っとドキドキしていました(笑)。
でも、模擬授業が終わったときは、
とても達成感を得たのを覚えています。
最初のセミナーは「指導力アップセミナー(A)」だったと思いますが、
授業の導入部分を明確にして進めていくことを教えていただき、
時間を細かく管理する大切さを学びました。
それ以来、自分の授業で、ストップウォッチは必需品です。
これまで8つのセミナーを受講しましたが、
最も印象に残っているのは「英語力アップセミナー(C)」でした。
英語での指示が簡潔な言い方でとても参考になりました。
また、最もハードなセミナーは、動機付けを考えるセミナーでしたね。
あれは、どのセミナーでしたっけ?
(大塚)
「授業力アップセミナー(C)」ですね。
授業の冒頭5分間の導入方法を徹底的に学ぶ2日間です。
深田先生がおっしゃるとおり、おそらくAPET9つの講座の中で
一番頭をフル回転させる、ハードな内容だと思います。
深田先生は、これまで8個のセミナーに参加されていますが、
授業ではどのように活かしていますか?
(深田)
そうですね、セミナーで学ぶごとに、
授業の内容も変化していると感じます。
先ほども申し上げましたが、私の場合
最初にAPETに参加したのが新規採用1年目の夏休みで、
その後、冬休みにも参加しました。
実際の自分の授業では、動機付けを考えたり、
音読筆写を実践したりということからまずスタートしましたね。
2年目には、授業では、
教科書本文を「English Trainer」風に作り変えたプリントを
配るようになりました。
そして、2年目の8月に参加したセミナーでの
岸先生からのアドバイスを参考にして、
「振り返りシート」を生徒に書かせるようになりました。
その中には、ET風にリスニングチェックを5段階で記入したり、
ペア活動の相手の名前を記入したりする欄も設けたんです。
授業の最後には、今日のがんばり度や先生への一言を
書かせるようにしました。
(大塚)
なるほど。「振り返りシート」に記入させることで、
授業の感想や「できるようになった!」という体感を
記録させているわけですね。
(深田)
はい。これにより、生徒の状況がつかみやすくなったように感じますし、
生徒も具体的に記録が残るので刺激になるようですね。
普段の授業で、サイト・トランスレーションやアイシャドウイング、
音読筆写などのトレーニングを取り入れています。
サイト・トランスレーションはペア活動で行うと、
みんな真剣にやっていますね。
この活動をしっかりすると、最後のリスニングチェックで
英語が聴こえるようになるのを生徒達が知っているからでしょう。
(大塚)
「これをやれば力がつく」ということを
生徒さんが理解できていると、授業も進めやすくなるんですね。
トレーニングと「振り返りシート」の効果ですね。
(深田)
はい。音読筆写は、去年1年間意識的に行ってきました。
初めは書くのが遅かった生徒たちも、1年間の継続で
ずいぶんと速く書けるようになってきました。
先ほどの「振り返りシート」の一言感想の中にも、
「音読筆写をしたら英文が頭の中に入った」
と書いてくる生徒が多いです。
最近では、リーディングアップを意識しての
トレーニングもやっています。
生徒はたくさん読めるようになったと言って、
楽しんでやっていますよ。
(大塚)
深田先生の今後の目標は?
(深田)
英語を教えるようになって、今年で3年目になりました。
これまで、セミナーで学んで授業に活かすことを
意識して行ってきましたが、
今後も続けて、授業をさらにいいものにしていきたいですね。
また、授業の導入部分の「動機付け」を
さぼってしまうことがあるので、
意識的に、楽しみながら考えていきたいと思います。
あと、基本に戻って、的確な指示を
英語で出せるといいなと思っています。
子どもたちは素直で一生懸命トレーニングしてくれるので、
さらに家庭学習も促せるように、
達成感と積極性の強化に重点を置いていきたいです。
(大塚)
最後に、全国の先生方にメッセージをお願いいたします。
(深田)
はい。私は英語を専攻していたわけではなかったので、
同期で採用された英語教員とは
英語力が違うという劣等感を感じていました。
でも、APETに参加して、動機付けや的確な指示など
具体的な授業方法を教えていただきました。
セミナーに参加するたびに、
「早く授業がしたい!」と思うようになりました。
長期休暇ごとにセミナーに参加し、
今の授業方法が自分なりに確立していったと思います。
これからも自分の授業力を高めることで、
生徒に英語力をつけていきたいと思います。
(大塚)
深田先生、ありがとうございました!
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