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[ インタビュアー ]
大塚千春先生
  英語トレーニングで授業改善を進める先生方に、APETで講師を担当する大塚千春先生がインタビューしました。

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第51回 『 英語はトレーニング 』を忘れずに
    〜 Communicative、かつ受験にも通用する授業展開を目指して 〜
    近畿大学付属豊岡高等学校・中学校 小野澤 由成 先生
今回ご登場いただくのは、
近畿大学付属豊岡高等学校・中学校の
小野澤 由成(おのざわ・よしなり)先生です。

小野澤先生は、今年の春に初めてAPETに参加されました。
参加された背景には、進学校の先生ならではの
お悩みがあったそうです。

学び、試し、さらに学び続ける姿勢に、
きっと共感できると思いますよ。
最後まで、じっくり読んでくださいね。

(小野澤)

今年で、教員歴5年目です。
去年は卒業生を送り出し、
今年は高校2年生の担任・担当をしています。

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(大塚) ご勤務校は、どんな学校ですか?    
(小野澤) 田舎にある高校で、地域では唯一の私学です。
卒業生は、ほとんどが4年制大学に進学しますね。

進学校の教員として、高1から高3まで担当したのですが、
難関国立・私立大に生徒を送り出し、
いい結果が出せたのではないかと思っていました。

ただ、同時に悩みも感じていたんです。
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(大塚) どんな悩みだったんでしょう?    
(小野澤) 高3を送り出して、振り返ってみた時に、
受験指導は自分でもある程度のことはできるようになったと思いました。

でも、受験英語一色の授業方法に、疑問も感じていました。
特に、生徒にセンター試験で
リスニングの得点を取らせきれなかった反省から、
このままの訳読式の授業法では、限界があると感じてましたね。

受験のために英語を教えるのではなく、
もっと幅広い、communicativeな指導をしたいと思っていたんです。

悶々と悩む日々の中に、ある記憶が蘇ってきました。
それは、大学時代、京都で「英語教育の達人セミナー」という
英語教員の勉強会のことでした。
その時、鹿野晴夫先生が講師として参加されており、
講義で体験した学習法が、私が今まで体験してきた英語の授業とは
全く違っていたのを思い出したんです。
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(大塚) なるほど・・・。
学生時代に鹿野先生のセミナーを受講されて、
いかがでしたか?
   
(小野澤) そうですね、まず、何よりも生徒として、
参加して楽しかったことを覚えていますね。

またその当時、大学で学んでいた Communicative English とも
通じる学習法だなと思いました。
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(大塚) 確か、先生は大学で「第二言語習得」を学ばれていたとか?    
(小野澤) はい、ちょっとヘンな言い方になりますが、
私は普通の?経歴とは、少し違いまして・・・。

まず、大学に入学したのが24歳のときです。
高校卒業後一浪し、迷った末に、就職の道を選びました。
それから、働きながらも本が好きで色々な本を読んでいたのですが、
もっと深めたい、知りたいと思い、
23歳の夏に、大学に行こうと決意しました。

8月に仕事をやめ、京都にある同志社大学に入学したんです。
学部は、文学部英文学科を選びました。
志望理由は、見知らぬ異文化の世界に興味をひかれたからです。

今思えば、第二言語習得のゼミを選んだのは、
誰か他の人に教えるためではなく、
自分自身の英語力を高めたいという気持ちからでした。

ただ、先ほどお話したように、実際の授業では、学んだことと
正反対のことをやっていましたから、余計悩みが深かったですね。

藁にもすがるような思いで、APETに参加したのが、
今年の春のことでした。
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(大塚) APETに参加されて、いかがでしたか?    
(小野澤) まず、参加されている先生方の熱気に惹かれました。

もちろん、学ぶ内容もすばらしかったのですが、
他府県の先生方と共に昼食をとりながら、情報交換をしたり、
それぞれの先生方が教えている生徒の現状に共感したりするなど、
いろんな先生とコミュニケーションがとれることが、
すごく励みになりました。
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(大塚) それ、よく分かります。
APETには全国各地から先生がお集まりになりますが、
皆さん、熱〜い志をお持ちでらっしゃいますよね。

「APETに参加すると、なんだか元気になれる」と
おっしゃる先生、実は、多いんですよ。
この「なんだか元気になれる」元気の素があるって、
教える仕事を続けていく上で、大切なことですよね。

先生には、これまで5回APETにご参加いただいていますが、
普段の授業の中で、学ばれたことをどのように生かしていますか?
   
(小野澤) 「英語はトレーニング」というコンセプトを元に、
授業展開しようと心がけています。

具体的には、センター試験リスニングのスクリプトを
English Trainerのように、
左側に英語、右側に日本語、というスタイルに
作り変えてやらせているんですよ。
(教材作りにちょっと時間がかかりますけどね・・・)

先日、本校で毎年この時期に行われるトップ合宿がありました。
各学年の成績上位の生徒が、学年を超えて教えあったりするのですが、
東大入試のリスニングを、English Trainer方式に
作り変えた教材を使用しました。
東大リスニングでの設問は他の大問と比べたら易しいので、
長さに慣れて聴き取れるようになれば得点源になると思っています。
でも、どうやって勉強したらいいか分からない生徒がいたので、
いっちょやってみるかという思いでやりました。

生徒たちには、好評でしたよ。

週2回の補習では、English Trainerを教科書として採用しているんですが、
みんな、楽しそうにやっています。

授業では、声を出すことを特に意識させて、
速音読では他の生徒と競わせたりしています。
やはり、授業にActivityを取り入れると、生徒の目が違いますね。

また、より生徒間の意思伝達がスムーズにいくように、
机の配置を変える工夫もしています。

最近では、私の授業を見た他の先生が興味をもたれ、
机の配置を変えたり、音読やシャドーイングを
とりいれたりされているんですよ。
今では「あの指導法がいい」とか、「あの方法はちょっと難しい」とか、
いろいろな意見を教員同士で言いあっています。

周囲の先生にもいい刺激となっているようで、
私としても、うれしいですね。
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(大塚) ご同僚の先生方とのやり取りが、目に浮かびますね(笑)。
今後の先生の目標を、教えてください。
   
(小野澤) 今は、受験英語 VS. Communicative Englishではなく、
Communicativeで、かつ受験にも通用する授業展開をしたいですね。

もちろん「英語はトレーニング」というコンセプトを忘れずに、
やっていくつもりです。
はっきりとした目標ができると、勉強が楽しくて仕方がないです。
(これ、生徒と同じですね!)
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(大塚) 最後に、全国の先生方にメッセージをお願いします。
   
(小野澤) APETに参加された皆さんの姿を思い出して、日々勉強しています。
どこかで頑張っている先生方がいるんだと思うと、
すごく励まされます。

皆さんに出会えたことが私のパワーの源の一つになっています。
これから一層の工夫をし、生徒を引き付ける授業を目指して
頑張っていきます。

今こうやって皆さんに宣言することで、
自分自身にプレッシャーをかけてもいます(笑)。

お互い体には気をつけて、頑張っていきましょう。
ありがとうございました。
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(大塚) 小野澤先生、ありがとうございました。    
       

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