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[ インタビュアー ]
大塚千春先生
  英語トレーニングで授業改善を進める先生方に、APETで講師を担当する大塚千春先生がインタビューしました。

このインタビューは、英語教員向け無料メールマガジン「集まれ!英語教員−生徒が伸びる英語トレーニング−」に連載しているものです。メルマガにご登録いただくと、最新のインタビューがお読みになれます(解除はいつでも可能です)。

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第52回 “英語は実技”を、生徒が体感できる授業へ・・・
        静岡県 オイスカ高等学校 佐野哲子 先生
今回ご登場いただくのは、
いつもにこやかな笑顔が素敵な、佐野哲子(さの・のりこ)先生です。

佐野先生は、これまでAPETに7講座(!)参加され、
普段の授業に学ばれたことを生かしていらっしゃいます。

特に「英語は実技」を意識した授業の工夫の数々は、
全国の先生方も参考にしていただけると思いますよ。

(大塚) 佐野先生は、スペイン語を学ばれていたとか?    
(佐野)

はい、大学時代はスペイン語を専攻していたのですが、
スペイン訪問中にやっぱり英語は必要だな・・と思ったのです。

というのもスペインで会った留学生は(ヨーロッパ人が多かった)
英語が話せて当たり前で、
さらに第三、第四言語としてスペイン語を勉強していたんですね。
私は英語を話せないまま行ったので、ちょっとショックでした。

大学卒業後、再び英語を勉強するようになって、
スペイン語のほかに英語の教師の免許を取り、今に至っています。
英語教員になって、5年目ですね。

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(大塚) 先生のご勤務されている高校、特色のある学校だとお聞きしていますが?    
(佐野) 静岡県浜松市のオイスカ高等学校に勤務していますが、
全国でも珍しく、NGOが母体となって創られた学校です。

母体のNGO「オイスカ・インターナショナル」は、
アジアを中心に世界で農業の技術指導、人材育成、環境教育を行っており、
国連からも最高の諮問資格をいただいております。

高校では”国際社会に貢献できる人材を育てる”という
建学の精神の基、教育を行っていますので、
農業や環境、比較文化、国際協力などのユニークな授業もあります。

また、二年次には全員が海外研修に出かけるんですよ。
生徒は8割が寮で生活しており、全国各地から、また海外から
帰国子女や留学生も集まっています。
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(大塚) 国際色豊かな学校なんですね。    
(佐野) そうなんです。学校や寮の中では、
日本語、英語のほかにタイ語、中国語、ベトナム語など、
何カ国もの言葉が飛び交っているんですよ!
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(大塚) 多様なバックグラウンドを持った生徒さんが
いらっしゃるんですね。クラス分けは、どんな風に?
   
(佐野) 1クラス30人ほどで、留学生もその中にいます。

生徒たちのは習熟度がさまざまですので、学習集団を分けています。
国公立大学進学を目指すクラスから、専門学校、就職を希望する生徒まで
多岐にわたりますので、
その集団に合った形で授業を進めていかないといけません。

クラスによって、全く違った内容で授業を行うこともあります。
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(大塚) 先生がAPETに参加されたきっかけは?    
(佐野) 学校に送られてきた案内が、きっかけでした。

きっと、メルマガ読者の先生方もそうだと思うのですが、
研修案内は、もう、毎年どっさり学校に送られてくるのです。
でも、何かピンとこなくて。

でもICCの案内を見て「これだ!何だか変われるかも・・」と思いました。
そして、自分の英語力も上げたいと思っていましたので、
通信講座も受けれる、というのは大変魅力的でした。
すぐに授業に生かせる、使える、というのも大きかったですね。

私は、自身の留学の経験から「英語は実技だ」と思っていました。
例えば、ホームステイ先でも、よく使う言葉から覚えていきましたし、
日常会話でも似たような表現が使われていたりして、
「体で覚える」のが大切だな、と考えていました。

ただ、それを授業の中でどのように体現したらいいのか、
よい方法がわからず、常に授業の後に自問自答していました。
疑問を持ちながらも、自分が過去に受けた
教科書中心、読み書き中心の授業を行っていたこともあります。

しかし、APETのねらい、セミナー内容を読んでいくうちに、
もしかしたら自分の授業を変えるきっかけになるかもしれない、と
思うようになりました。

そこで、思い切って校長に相談し、了承を得たんです。
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(大塚) 初めて参加いただいたのは、確か2008年の夏でしたよね。
実際にAPETに参加されて、いかがでしたか?
   
(佐野) ひと言で表すと、”目からウロコ”状態でしたね。

「指導力アップセミナー(B)」に参加したのですが、
論理的な説明に加え、講師の先生が模擬授業を見せてくれ、
そのあとグループ内で一人ずつ授業の実践をやってみる、というパターンは
効果がすぐに実感できました。

自分が生徒の目線で他の先生たちの授業に参加することで、
自分の授業の振り返りもできますし。
実際に「生徒」になってみることで、生徒の気持ちが分かりますね。

これをやることで、
今まで自分の授業は「自己満足型」だったと反省しました・・・。
“生徒よ、ゴメン!”と思った瞬間でもありました。

研修は本当に充実した内容で、
ちょっと妙な言い方ですが、受講後”すっきり”しましたし、
終わった後、早く実行したくてしょうがなくなりましたね。

そうそう、2日間の研修の最後に、印象的なことがありました。

大塚先生が、研修終了の挨拶のなかで、
「”いや〜、いい研修だった!”とお土産にするだけ、というのはやめて、
ぜひ、生徒さんに実践してください」とおっしゃったんです。

まだ会ったこともない生徒のことを思ってるんだ、と実感しましたね。
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(大塚) ペアワークでの音読トレーニングを上手く運営するコツはなんでしょうか?
きっと、メルマガ読者の皆さんも知りたい点だと思うんです・・・
   
(佐野) そうですね、ただ「音読しよう」ではなくて、
音読の仕方に「細かく注文をつける」ようにしていますね。

例えば、
音読1回目→「相手の目を見て!」
音読2回目→「役になりきって!」
音読3回目→「ジェスチャーつけて!」という具合に、
回数ごとにテーマを決めて音読するんです。

ほかにも、「にっこり微笑んで!」「○○になりきって!」と、
結構うるさく(笑)注文をつけていますよ。

生徒たちも毎回キャーキャー言いながら(笑)、大喜びでやっています。
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(大塚) 授業中のトレーニングも、
実際のコミュニケーションを意識して行ってらっしゃるんですね。
   
(佐野) さらに、その後、音読筆写を行い、
そして実際に出てくるセンテンスを取り入れたストーリーを作らせ、
発表させる、というようにやっていました。

だいたい2時間くらいで、1ラウンド進むペースですね。
3学期は今までのことをすべて生かし、
いろんなテーマでのプレゼンをやらせました。
生徒の発表文の中に、”My Trainer”のフレーズがあったりすると、
授業の効果を実感しますね。

先ほどもお話ししましたが、
オイスカ高校では2年次に海外研修にがあります。
フィリピン、インドネシア、タイのコースに分かれて行くのですが、
現地の人たちと会話をする機会も、多くあるんです。

帰国した生徒たちから「My Trainerが役に立った!」「現地で使えた」
「英語がすらすら出てきた!」という感想を聞くと、
“あぁ、良かったな・・・”と、しみじみ実感します。
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(大塚) 「英語は実技」を生徒さんが体感されたのですね。
   
(佐野) そうかもしれませんね。
また、英検を受験した生徒から、
「My Trainerで習った単語が出てきた!先生、ありがとう」とか、
「今までの授業で一番役に立った!」という反応もありました。

生徒の中には”My Trainerファン”の子もいて、
実は、通学中の電車の中でも聞いているとか・・・。
わが生徒ながら、ちょっとビックリです(笑)。
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(大塚) 佐野先生の今後の目標は?
   
(佐野) そうですね、婚活をそろそろ始めようかな・・・
というのは、冗談ですが(笑)。

今年度から1年生担当となったのですが、
中学時代のつまづき、挫折から
「英語嫌い」の生徒の多いことを実感しています。
これは、予想通りではあったのですが。
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(大塚) 何割ぐらいの生徒さんが「嫌い」なんでしょう?
   
(佐野) 8割以上が「嫌い」という反応です。
それをいかに楽しく、生徒をのせていくか。
「英語は嫌いだけど、先生の授業は楽しい!」と言わせることが、目標ですね。
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(大塚) 最後に、全国のメルマガ読者の先生方に、メッセージをいただけますか?
   
(佐野) APETでお会いしましょう!!
先生たちとともに学び、情報交換するのが楽しみです。
もし迷っている先生がいらっしゃいましたら、是非一歩前に出てみるといいと思います。
「案ずるより産むが安し」です。きっと「来て良かったな〜」と思いますよ。
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(大塚) 佐野先生、ありがとうございました。    
 
▼佐野先生の生徒さんの様子
授業風景  授業風景  授業風景
   

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